平成30年10月に茨木県で発生した事故で、信号機のある交差点でバイクと普通車が衝突し、バイクのライダーが即死した事故である。事故の論点は事故時の信号であり事故状態と普通車の速度算定を含めて鑑定の依頼があった。実況見分調書の現場見取り図を見ると、十字交差点の中央である衝突地点から普通車の制動タイヤ痕が残されている。そうすると、ブレーキ制動に伴う空走距離をみると、普通車の運転者は交差点のかなり手前で危険を認識してブレーキをかけたことが判明した。その地点は写真で示すように、バイクが走行してくる左側は樹木が茂り全く見えないのであり、そのため本信号の手前に予告信号が設置してある。以上から、普通車の運転者はバイク走行は全く認識できないにもかかわらず、急ブレーキをかけたことは「絶対的な停車」を認識しており、それは予告信号が赤信号であったと言える。
